2012年3月20日火曜日

SONY勉強会 2月29日

今回の活動はソニーマーケティング株式会社で働いていらっしゃる、マーケティング研究会OBの飯沼修さんと勉強会を行いました。



 まず初めに全員の自己紹介から。
マーケティング研究会には福岡に縁がある人が多いことが判明しました。



 次に飯沼さんの学生時代〜就職活動そして経歴を語っていただきました。
就職活動において飯沼さんが大事にしてきたことは自分が好きなことができる会社に入るということ。


 
 飯沼さんはそのために徹底的に自己分析を行ったそうです。自己分析は就職活動の基本だが、基本が一番難しい。そして自分をわかっている人がキャリアにおいて成功すると感じました。飯沼さんは自己分析をした結果マーケティングを生かせる会社を選び、SONYに就職することに決めたそうです。



 今回のディスカッションの内容はテレビ、デジカメ、PCSONYの商品についてでした。
まずテレビのディスカッションについての内容をまとめます。SONY1968年これまで主流だったシャドーマスク管の明るさ2倍を実現したトリ二トロン方式を発明。この発明により法人のテレビ販売において圧倒的なシェアを獲得した。



 さらに従来のブラウン管テレビの形ではなく、平面のテレビを開発した。この平面のテレビは売り方を工夫して、テレビ売り場にあえて置かなかった。SONYのテレビの特設コーナーを設けた。このため他社のテレビとの差別化に成功した。この事例はSONYのマーケティングのうまさがよくわかる。今までテレビの形ではなく、新しいテレビの形の良さをうまく伝えることに成功した。いくらテレビに商品力があっても成功しない。わかりにくいものわかりやすく伝えるということはマーケティングにおいて大事なことである。



 デジカメについては今後のSONYの戦略を中心にディスカッションを行いました。昨今のiPhoneの普及によりデジカメの需要が落ちている。この対策をどうするかについて話し合いました。対策としてはまず一眼レフのデジカメはスマートフォンのカメラとは確実に差別化ができている。そしてほかのデジカメについてはスマートフォンと連携して需要を伸ばしていくそうです。個人的には一眼レフ対応のデジカメはそれなりの競争力を保っていると考えます。しかし、今後スマートフォンのさらなる普及でデジカメ自体の市場は縮小すると思います。



 次にPCについてディスカッションの内容をまとめます。SONYPCブランドはVAIOですが、なぜこれほどまでに他社と差別化が実現できたのか。それはPCがちょうど普及し始めたときに、SONYPCの価値をオーディオを統率するマシーンと定義しました。そこから音楽や映像など新たな付加価値をPCにつけることでSONYPCは他社のPCと差別化に成功しました。



 飯沼さんのタイでVAIOのマーケティング事業に携わったお話を聞けました。発展途上国で事業をする難しさについてよくわかりました。



 飯沼さんはマーケティングを新しい市場を創ることだと定義しました。たしかにSONYではVAIOのように既存にあるものに付加価値をつけることで成功しています。このように新たな市場を創れば、他社が同じような商品を作り、プロモーションをしても、自社が圧倒的なシェアを占めているので、逆に自社の製品がさらに売れるようになる。



 しかし、このようなSONYのマーケティング成功例は現在Appleが行っていると感じる。最近SONYはなかなか新たな市場を創れないという現実もあります。



 今回は飯沼さんにはお忙しい中勉強会を開いてくださり、とても感謝しています。実際に社会で働いている人のリアルな話を聞けました。今後もこのようなマーケティング研究会のOBのつながりを大切にしたいと感じました。

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