2012年3月30日金曜日

初代幹事長西村さん勉強会!


こんにちは。今度3年生になる社学2年の大山です。
本キャンは新歓一色でにぎやかですねー。


さて今日はマーケティング研究会の初代幹事長である西村さんによる勉強会を行いました。
初代ですから、僕たちの世代の50代以上(!)上の先輩です。


お話の内容は西村さんの経歴が中心でした。
西村さんは子供時代から外来のものに触れる機会があったそうです。子供時代というとまだ戦争中の頃ですね。
大学ではドイツ語を学び、そしてマーケティングと出会ったそうです。きっかけは日本マーケティング協会前理事長であり早稲田大学名誉教授の宇野政雄さんと出会ったことだったそうです。

仕事ではドイツ語を学んだこともあって海外のクライアントの対応をしたり、一時期ニューヨークにオフィスをもつなど海外でも活躍したそうです。現在でもフィンランドなどでグローバルに活躍しています。

本当にパワーに満ちあふれる方でした。僕たちも見習って行きたいですね。


お話の中で西村さんが自身の経験からためになるアドバイスがあったので一部を紹介します。

1.大学4年間の時間はものを考える時間
2.客観視できる自分を持つ
3.自分の付加価値を高める
4.学生時代とは白紙の状態
5.原書に触れること。英語に対するアレルギーを失くしとくべき
6.常にアンテナをはり、チャンスをものにする
7.ものを書くと「わからない」ことがわかる
8.多くのコネクションを持つ


1.大学4年間の時間はものを考える時間
大学生は高卒の人と比べて4年間の猶予が与えられます。その間たくさんものを考えることができる。それをいかに有効に使うかが大切になってくる。時間を有効に使いなさいとのことでした。


2.客観視できる自分を持つ
もう1人の自分を持つということ。遠くから冷静に自分を見つめる自分。「おれは今こんなことやってていいのだろうか?」と問いかけてくれる存在。まわりに流されずに自律するために必要ですね。


3.自分の付加価値を高める
自分の価値を高めることで、普段会えないような人とも会えるようになる。相手から価値をもらうばかりではだめということですね。世の中ギブアンドテイクですからね。人間関係の中で自分が提供できる価値は何か考えてみましょう。
相手から教わるばかりでなく、自分も価値を提供できるようになることも必要です。


4.学生時代とは白紙の状態
学生時代は、将来の進路はいくらでも修正可能です。
だからこそ多くの可能性に挑戦して、自分の「楽しそう!」「やってみたい!」と思う進路を見つけましょう。
例えば、企業の方に社会人になってから会おうと思っても中々そうはいかないですよね。
しかし大学生なら会えます。その機会・特権を使うか使わないかはあなた次第です。


5.原書に触れること。英語に対するアレルギーを失くしとくべき
学問の多くがアメリカなど海外の方が先行しています。マーケティングもそうです。日本語に翻訳されたものを読むのではなく原書(英語)を読むことで常に最先端の知識に触れておくことは学問を学ぶ上で重要とのことでした。
習慣的に英語を読むことで英語に対するアレルギーも減らすことができます。


6.常にアンテナをはり、チャンスをものにする
自分の関心ある分野があったら常にアンテナをはっておきましょう。アンテナをはらなければチャンスにも気付けません。そしてチャンスを見つけたら接触できるようアクションをとりましょう。
アンテナをはらなければチャンスは得られないし、アクションをおこなさければチャンスをいかせません。


7.ものを書くと「わからない」ことがわかる
例えば本などで知識を得て、いざ友達に説明しようと思っても上手く説明できない、意外に理解できていないなど気付くことがありますよね。日本史の勉強でも教科書読んで問題集解いてみると意外に覚えられていないことに気付きます。
自分の中で知識を定着させるために文章を書いたり、今でならブログを書いたり、ツイッターで投稿したりして知識をアウトプットすることは大切だと思います。


8.多くのコネクションをもつ
「コネ」はできるだけ多い方が良いですよね。学生のうちに教授・他大学の学生・他学部の学生・留学生などに接触するアクションをとって多くのコネクションを作っておくと良いそうです。

以上、西村さんからのアドバイス8つでした。

これからマーケティング研究会は新歓に向けて活動していきます。

どんな新入生に会えるのか楽しみです!
興味ある方はぜひ一度遊びにきてください♪
ではまた!

2012年3月20日火曜日

SONY勉強会 2月29日

今回の活動はソニーマーケティング株式会社で働いていらっしゃる、マーケティング研究会OBの飯沼修さんと勉強会を行いました。



 まず初めに全員の自己紹介から。
マーケティング研究会には福岡に縁がある人が多いことが判明しました。



 次に飯沼さんの学生時代〜就職活動そして経歴を語っていただきました。
就職活動において飯沼さんが大事にしてきたことは自分が好きなことができる会社に入るということ。


 
 飯沼さんはそのために徹底的に自己分析を行ったそうです。自己分析は就職活動の基本だが、基本が一番難しい。そして自分をわかっている人がキャリアにおいて成功すると感じました。飯沼さんは自己分析をした結果マーケティングを生かせる会社を選び、SONYに就職することに決めたそうです。



 今回のディスカッションの内容はテレビ、デジカメ、PCSONYの商品についてでした。
まずテレビのディスカッションについての内容をまとめます。SONY1968年これまで主流だったシャドーマスク管の明るさ2倍を実現したトリ二トロン方式を発明。この発明により法人のテレビ販売において圧倒的なシェアを獲得した。



 さらに従来のブラウン管テレビの形ではなく、平面のテレビを開発した。この平面のテレビは売り方を工夫して、テレビ売り場にあえて置かなかった。SONYのテレビの特設コーナーを設けた。このため他社のテレビとの差別化に成功した。この事例はSONYのマーケティングのうまさがよくわかる。今までテレビの形ではなく、新しいテレビの形の良さをうまく伝えることに成功した。いくらテレビに商品力があっても成功しない。わかりにくいものわかりやすく伝えるということはマーケティングにおいて大事なことである。



 デジカメについては今後のSONYの戦略を中心にディスカッションを行いました。昨今のiPhoneの普及によりデジカメの需要が落ちている。この対策をどうするかについて話し合いました。対策としてはまず一眼レフのデジカメはスマートフォンのカメラとは確実に差別化ができている。そしてほかのデジカメについてはスマートフォンと連携して需要を伸ばしていくそうです。個人的には一眼レフ対応のデジカメはそれなりの競争力を保っていると考えます。しかし、今後スマートフォンのさらなる普及でデジカメ自体の市場は縮小すると思います。



 次にPCについてディスカッションの内容をまとめます。SONYPCブランドはVAIOですが、なぜこれほどまでに他社と差別化が実現できたのか。それはPCがちょうど普及し始めたときに、SONYPCの価値をオーディオを統率するマシーンと定義しました。そこから音楽や映像など新たな付加価値をPCにつけることでSONYPCは他社のPCと差別化に成功しました。



 飯沼さんのタイでVAIOのマーケティング事業に携わったお話を聞けました。発展途上国で事業をする難しさについてよくわかりました。



 飯沼さんはマーケティングを新しい市場を創ることだと定義しました。たしかにSONYではVAIOのように既存にあるものに付加価値をつけることで成功しています。このように新たな市場を創れば、他社が同じような商品を作り、プロモーションをしても、自社が圧倒的なシェアを占めているので、逆に自社の製品がさらに売れるようになる。



 しかし、このようなSONYのマーケティング成功例は現在Appleが行っていると感じる。最近SONYはなかなか新たな市場を創れないという現実もあります。



 今回は飯沼さんにはお忙しい中勉強会を開いてくださり、とても感謝しています。実際に社会で働いている人のリアルな話を聞けました。今後もこのようなマーケティング研究会のOBのつながりを大切にしたいと感じました。